障害者施設で働くときに大切なこと

障害者施設で働く人は、何よりも施設利用者に対する思いやりを持つことが大切です。
障害者は心身の障害のため、思うように体を動かすのが困難な状態に置かれています。
そのような状態に不快感を覚える障害者は少なくないので、介助の仕事をしていると、時には理不尽な暴言や暴力を受ける可能性があります。
しかし、そんなときには、反射的に拒絶するのではなく、そのような言動を取ってしまう障害者の心情を理解し、寄り添う姿勢を取ることが、障害者施設で働くときには求められます。

また、さまざまな障害に対する正しい知識を持ち、偏見を持たないようにすることも重要です。
障害者を自分と同じひとりの人間と見なし、対等な接し方ができることが、障害者施設で働く職員には必要だと言えるでしょう。

とはいえ、障害者を持つ人と対等に接っすることは、口で言うほど容易でななく、行動するのは困難です。
自力で動くことが困難な障害者をサポートするのは、施設職員として当たり前の仕事ですが、その行為が障害者にとっては特別扱いだと取られてしまい、拒絶されることもあります。
過剰に憐れむのも相手の尊厳を傷つける行為になるので、介護の仕事に慣れたベテランでも迷いが生じるデリケートな問題です。

したがって、必要最小限のサポートは必要であるものの、特別扱いをしないという態度を維持しつつも、良好な関係を気づく努力が障害者施設で働くときには重要になります。